お久しぶりの更新です。
ブログの更新が滞ってしまっていますが、こちらの上京転職LABOに書いていくことにしました。
ここでは、上京だけに問わず、転職・起業・副業・キャリアの悩みなど幅広く記事を書いていけたらなと思っています。
20代の転職を支援する株式会社Carionsの代表取締役。リクルートグループ出身。年間300名以上の転職・上京を支援しています。。上京支援のプロとして、マツコDXさんが出演する東京MX テレビ「5時に夢中!」に出演。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視した転職支援を実施しています。
「えいやっ!」で意思決定するのって難しい
会社を設立してから、あっという間に1年が経ちました。
ほぼフリーランスの状況ではありますが、自分の至らない部分と向き合い、無力さを感じています。
改めて自分は勘違い凡人野郎だったんだと気づかされる毎日です。
ただ、「目の前の人の役に立ちたい」という思いはブラさず頑張っています。
そんなこんなで、ありがたいことに色んな方からのご好意での紹介や相談に乗った方からのご紹介、WEBサイト経由など200人以上の方とお会いすることができました。
そして、200人以上の方とお話する中で、それぞれの「意思決定」に対して、時には一緒に頭を悩ませながら向き合ってきました。
その中で、意思決定することって本当に難しいなと感じることが多くあります。
20代の意思決定が難しい理由
これを見ている人は、20代の同世代の人が多いんじゃないかなと推測しています。
きっと、新卒で入った会社での仕事にもだいぶ慣れて、マンネリを感じる気持ちが芽生えたり、異動や転職した友人の話を聞いて隣の芝生が青く見えることもあるかと思います。
「異動したい」「転職したい」「起業したい」「もっとこの会社で頑張りたい」などのあらゆる選択肢が頭の中をぐるぐるしている人が多いんじゃないかなと感じています。
しかし、あらゆる選択肢の中からどれかを選ぶという意思決定はめちゃくちゃ難しいです。
大ヒットしている「転職の思考法」の本の中で、20代の人が初めての転職に怖さを抱く理由、それは”人生にとって初めての意思決定だから”と述べられています。
この内容には心の底から共感したのですが、大学選びや就職活動では、進路を自ら意思決定したように思えても、実は世の中から”良い”と言われる大学を選び、世間的に”良い”とされている就職先を選ぶことがほとんどです。
一方、「異動しよう」「転職しよう」「起業しよう」「もっとこの会社で頑張ろう」などの意思決定は、これまでの意思決定とは違って、”何かを手放すことを伴う意思決定”だということが本の中で書かれています。
この内容はまさにそうだなと思いますし、特に20代だとまだ大きなキャリアチェンジの可能性もあるため、余計に選択肢の幅が広く感じると思います。
だからこそ、幅広い選択肢の中から何かを捨てることを伴う20代の意思決定は、相当難しいのではなないでしょうか。
本題に入りますが、今回の記事では、僕が色んな方の意思決定を見る中で感じたことや、これは有効かも!と思ったことについてご紹介できればと思います
内容は、世の中に溢れていることかもしれませんが、これから意思決定しようとしている誰かの役に立てば良いなと思っています。
意思決定に失敗する3つのパターン
想像していた以上に、意思決定に失敗したと感じている方と出会う機会が多くありました。
「新卒での就職をもっとしっかりしておけばよかった」と後悔する方や、1度転職したものの短期離職してしまい、「安易に転職しなければよかった」と後悔する方です。
もしくは、ズルズルと何も決めないまま時が過ぎて、惰性で続けてしまったというケースもあります。
様々なパターンがありますが、意思決定に失敗したと感じている方には、いくつかの傾向があるなと感じました。
1、求めることが多すぎた
まず「求めることが多すぎた」というパターンです。
人間は欲張りなので、働く上で大事なものはなんですか?と尋ねられると複数の大事なものが出てくると思います。
・給料も高い方が良い。今より下げたくないので500万円以上
・将来食いっぱぐれたくないので、スキルがつきそうな会社
・でもプライベートの時間を大事にしたいので、残業少なめでせめて19時退社
・ベンチャーっぽい方がいいけど、潰れるのは怖いので大手企業が良い
・地味な単純作業はあまりやりたくないので、世の中に大きな影響を与えられる仕事がしたい
・オフィスは綺麗なところで駅が近い方がいい
・・・・・ちょっと盛りすぎてると思われるかもしれないですが、割とあるケースだと思います。
近年の若者は物欲がないと言われるものの”将来食いっぱぐれたくないけど、無理はしたくない”という欲を持つ人はすごく多いと感じています。
2、理想と現実のギャップに気づけていなかった
2つ目が、理想と現実のギャップに気づけていなかったというパターンです。
これについては、耳が痛いので自分のことを高い棚に上げますが「こうしたい!」「こうだったらいいな!」という理想に対して、現時点の立ち位置を把握できていないため、具体的にどれくらい理想との間に距離があるのかを理解できていないという状況です。
1番の内容と被りますが、これもしたい、あれもしたいと理想はあるものの、それに対して何ができるのか、何をしなければいけないのかがわからないとそもそも手をつけられません。
もちろん、理想と現実の間にギャップがあるのは当然だと思います。
しかし、そのギャップを具体的に理解しないまま、理想ばかりを追い求めると、そもそも何から手をつけていいかわからず、動きだすことすらできないことが多いんだなと感じています。
3、情報量が少ない中でなんとなくで決めてしまった
3つ目が情報量が少ない中で、なんとなく決めてしまったパターンです。
友達や先輩に誘われたり、感覚的にすごくキラキラして見えたり、そもそも動くのがめんどくさかったりして、なんとなく意思決定する場合です。
「えいやっ!」と意思決定するまでの過程では、自分自身への理解も必要ですが、他にも様々な情報を収集することがが必要だと思います。
例えば、前述した「異動したい」「転職したい」「起業したい」「もっとこの会社で頑張りたい」などの選択肢に対して、実際にそれぞれの選択肢を選んだ人の話は割と容易に聞けるのかなと思います。
でも、直接聞くことが小っ恥ずかしかったり、わざわざ会いに行くのも面倒臭かったりもするので、ここをすっ飛ばして、なんとなくで意思決定することもあるようです。
これは結構有効かも!と思う意思決定のための3つの方法
では、より良い意思決定をするためにはどうしたらいいんだろうと僕も悩みます。
正直、なんとなくで決めることって結構多くあります。
ただ、なんとなくで意思決定した時って、瞬間的には大きな意思決定をしている気がするのですが、どこまで言ってもなんとなくで決めたことなので、なんとなく中断してしまうことがあるなと思います。なんとなくって言い過ぎですね。
じゃあ、どうすればいいのか?
僕自身も悩む中で、ベテランのキャリアコンサルタントの方や転職エージェントの方とお話し、アドバイスをもらうこともありました。
また、いろんな方を支援する中で、少しずつ”こういうのがいいかも!”が見えてきたので共有します。
結構当たり前のことを言いますが、当たり前のこと言ってるなと思って聞いてもらえたらと思います。
1、大切にしたいことの優先順位づけをする
1つ目が、大切にしたいことの優先順位をつけることです。
「大切にしたいことは色々あるけれど、その中でも僕の一番大切なことはこれだ!」と胸を張って言える状況がいいです。
仕事をする上で大切なことをあげると、きっと複数出てきます。
ただ、その大切なこと同士を比べて戦わせることってあまりないので、明確に順位をつけてしまうのがいいなと思います。
順位をつけるとなるとすごく迷います。給料も捨てがたいし、ワークライフバランスも捨てがたい、という風に決めるのに時間がかかります。
しかし「何が一番大事なのか?」という問いに答えらるか否かで、意思決定に対する覚悟は大きく変化します。
働いているとしんどいこともあるし、不満も出てくるでしょう。
そんな時にでも、「僕にとって今はこれが一番大事で、今働く中でそれは確実に満たされているんだ」と言える状態であれば少々のことは乗り越えられますよね。
2、WILL CAN MUST
これについては、前職で働いている際に、WIll CAN MUSTを考えること自体が半ばMUSTになってしまい、形骸化させてしまっていましたが、改めていいなと思っています。
WILL:自分自身がどうなりたいのか、どうありたいのか
CAN:今、自分ができること
MUST:自分がすべきこと
を掘り下げて考えて、それぞれが重なる部分の最大化をすることが大事だなと。
例え、現状の重なる部分が少なかったとしても、”今は重なっていない”ということを自分自身で理解して、どうすれば重なるのかを考える過程が重要だと思います。
3、働かなくていいって言われたらどうする?を考える
僕も人に言われて、ハッとしたことなんですが、「一生遊んで暮らせるお金があって、もう働かなくていいよ」って言われたらどうするか?
大抵の人は、僕と同じように”ハッ”と気づいて「それでも働くと思います」と答えるんじゃないかと思います。
なぜ?を掘り下げて行くと「誰かの役に、、立ちたいから、、」となったりします。
当たり前ですが、必ずしもお金のために働いているわけではなく、むしろ今の時代だと別に働かなくても生きていけたりします。
でも働こうとしているのはなぜか?ここを深掘りすると人生の目的が見えてきそうですよね。
もちろん僕も含めて、現実的にはお金を稼ぐ必要があることがほとんどだと思うし、やりたいことだけを追い求めることは難しいです。
でも、心からやりたいことと、やらなければいけないことを理解しておくことが大事で、今の自分の仕事が何につながっているのかを考えるきっかけになるなと思います。
人生の目的と目の前の仕事がリンクすると、明確なモチベーションに繋がると思っています。
ここから始まる
あくまでも手段ですが、上記のように自分自身に対する理解を深めていく。
そして、意思決定をするための材料を少しずつ集めて行くことが大事だと思います。
ただ、それだけだと状況は変化しません。
目標を仮決めする。
とりあえず、目標を仮決めしちゃうのがいいかなと思いました。
大きな目標に1回で辿り着ける人は天才ですが、なかなかそれは難しいので、この仮決めした目標に向かってまずは挑んでみて、頭を打ちながらも大きな目標にたどり着いていくしかないなと。
この仮の目標設定はかなり難しくて、僕もとても苦手なんですが、考えすぎて身動きが取れなくなるよりはサクッと決めてしまう方がいいと思います。
あくまでも仮なんで、あとで変更しちゃえばいいなと。
ただ、”仮”であることが逃げ道になってはいけないので、仮の目標と期間はセットで決めておく方がいいなと思います。
小さなアクションを起こす
目標が決まったら、あとはアクションあるのみです。
が、しかしここが一番億劫です。
学生時代のテスト勉強もそうですが、やらなくちゃいけないとはわかっているものの最初の一歩がなかなか踏み出せない。
そんな時は、出来るだけ1歩目までの解像度を高めます。
どうすれば出来るのか、細分化し、小さく小さくスタートできるようにします。
中学時代に担任の先生に「何事も始めたら半ば」という言葉を教えてもらいましたが、本当にそうで、始めるまでは億劫ですが、始めてしまうと意外とすんなり進んでいきます。
できれば誰かに宣言する
誰かに目標を宣言して、他者を勝手に巻き込むことの効果はすごいです。
よっぽどストイックな人は別ですが、人は一人だとなかなかコミットが弱くなります。
実は、Twitterでリモート転職のアカウントで発信しているのですが、インターンで協力してくれる学生KENが、2018年の10月1日から今日まで半年以上、毎日欠かさずツイートしてくれています。本当にマメで努力し続けられる優秀な学生KENです。
それも、僕と学生でお互い毎日1ツイートずつは必ずするような仕組みにしています。
インターンのKENは「毎朝やるので、出来てなかったら怒ってください」と強制的に巻き込んでくれています。
そして毎朝、僕のLINEにその日ツイートする内容が届いて、それを添削して投稿するのですが、毎朝頑張ってくれていると僕も負けられないと躍起になり、相乗効果になっています。
このやり方だと怠惰な僕でも継続することができています。
アクションを起こす前に、誰かに宣言することは本当に効果あるなと実感します。
これは独立して、非常に強く思ったことですが、自分との約束より他人との約束の方が圧倒的に守りたくなります。
まとめ
色々考えてみましたが結局、意思決定する場面って決して合理的ではなく、感情的に「えいやっ!」と決めることがほとんどです。
だからこそ、その意思決定に責任を持つために自己理解や情報収集をして考える過程が大事なんじゃないかと思います。
繰り返しにはなりますが、大きな目標に1回で辿り着ける人は天才です。
だからこそ、仮決めして走って見て、都度軌道修正を繰り返すのと、なんとなくで進み続けるのとでは、大きく差が生じるんだなと思います。
1度仮決めして、宣言したことがブレても、きっとほとんどの人が覚えていません。
何度も何度も頭を打って、致命傷にならない程度にたんこぶを作りながら進んで行くしかないなと思っています。
僕自身も、まだ挑戦できる20代だからこそ、挑戦できるありがたみを噛み締めながら、前進していきたいです。
結構長くなってしまった。
最後まで読んでくれた人はありがとうございます。