「社会人留学に行きたいけど、帰国後の就職が不安・・」
このように悩んでいる方は、非常に多いと思います。
20代の転職を支援する株式会社Carionsの代表取締役。リクルートグループ出身。年間300名以上の転職・上京を支援しています。。上京支援のプロとして、マツコDXさんが出演する東京MX テレビ「5時に夢中!」に出演。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視した転職支援を実施しています。
こんにちは、株式会社Carions代表の山下です。
普段は20代の方を中心にキャリア支援をしていますが、海外留学を斡旋する企業と提携し、海外留学から帰国後のキャリア支援も行なっています。
社会人で海外留学に挑戦する方のお話を聞いていると
学生時代に海外留学に挑戦したかったけど行けなかった方や、看護師などの資格を保有しているので、一度退職して海外留学に挑戦したい方など、様々な動機があるなと感じます。
しかし、ほとんどの方は留学から帰国後の就職・転職に不安を持っているのではないでしょうか。
そこで、今回は「社会人での海外留学が転職で有利かどうか?帰国後の転職活動のポイント」についてご説明します。
海外留学に行くかどうか迷っている方や、帰国後の転職活動が不安という方は参考にしてみてください。
Contents
社会人での海外留学は帰国後の転職で有利?
まず、社会人での海外留学は、帰国後の転職活動において有利に働く場合もあります。
一方、海外留学にいったものの、帰国後の転職活動に苦戦してしまう方がいることも事実です。
せっかく海外留学に行くからには、その留学経験を存分にキャリアに活かしたいと思う方がほとんどではないでしょうか。
海外留学後の転職に失敗する3つのパターン
海外留学後の転職に失敗するパターンは、大きく3つあります。
- 留学の目標・目的が明確になっていない
- 帰国後の仕事を選びすぎてしまう
- 面接で自己PRするポイントがずれている
それぞれ、簡単に説明します。
①留学の目標・目的が明確になっていない
まず、留学の目標や目的が明確になっていないパターンです。
目標や目的を明確に持たずに海外留学に行くと、海外留学から帰国した際に
”何を学ぶことができて、何を得たのか”を振り返ることができません。
また、留学先でも日本人同士で常に固まってしまったり、語学や資格の勉強をほとんどせず、なんとなく毎日を過ごしてしまうと、帰国後の転職活動失敗する可能性が高まります。
②帰国後の転職先を選びすぎてしまう
2つ目は、帰国後の転職先を選びすぎてしまうパターンです。
海外勤務の案件に絞ったり、高い英語力を求められる案件に絞って転職先を探す方がいます。
もちろん、英語力やビジネスでの実務経験が伴っている場合は別です。
しかし、海外勤務の案件は母数が少なく、倍率が非常に高いです。
また、実務経験者が求められるため、海外留学だけの経験では採用に至らない場合も多く、苦戦する傾向にあります。
③面接で自己PRするポイントがずれている
3つ目は、面接で自己PRするポイントがずれているパターンです。
面接の場で、海外での思い出話ばかりしてしまうと転職活動はうまくいきません。
「自分では気持ちよく留学の話をできたつもりなのに、なぜかお見送りになってしまう」という方がたまにいらっしゃいますが、
面接官は、海外留学での思い出話や体験を聞きたいのではなく、
”留学の経験から何を学び、何を得たのか”を知りたいと思っています。
留学後の転職を有利に進めたい人が押さえるべきポイント
では、どうすれば海外留学の経験を転職活動で有利にすることができるのでしょうか。
海外留学に行く方が押さえるべきポイントを大きく5つあります。
- 留学前から留学の目標と目的を明確にする
- 面接で留学について語りすぎない
- 帰国後の2ヶ月で勝負を決める
- 仕事の選択肢を狭めすぎない
- 留学前から就職・転職活動の準備を始める
それぞれ、説明します。
①留学前から留学の目的を明確にする
まず、留学前から留学の目的を明確にしておくことです。
帰国後の転職活動が上手くいく方の最大の特徴が、
”留学に行くことで何を実現したいのか”を突き詰めて考えられていることです。
もちろん留学に行く動機は、憧れでも構いませんが、
帰国した後に自分自身がどのような状態でいたいのかを具体的に考えておく必要があります。
そして、その目的を達成するために
- TOEICやCambridge Englishのスコアをアップする
- ワーキングホリデーやインターンシップに参加する
- 専門留学に挑戦する
などの、具体的なアクションを事前に考えておきましょう。
②面接で留学について語りすぎない
2つ目は、面接の場で留学について語り過ぎないということです。
帰国後の転職活動を有利に進める方は、何をPRすべきかを理解しています。
上述しましたが、面接官は留学の思い出話を聞きたいわけではありません。
”その留学の経験を通して何を得たのか”、そして”その経験を活かしてどのように会社に貢献できるのか”を知りたいと思っています。
留学すると、ついつい楽しかった思い出がたくさんできるので、思い出を話したくなるものです。
しかし、落ち着いてその企業で求められることは何か、その求められることに対して自分自身がPRできることは何かを考える必要があります。
③帰国後の2ヶ月で勝負を決める
3つ目は、帰国後の約2ヶ月間で勝負を決めるということです。
帰国後の転職活動をスムーズに進める方を見ていると、
留学から帰国後した直後が最も内定が出やすいタイミングだと感じます。
帰国後の転職活動は、だらだらしすぎることは決しておすすめしません。
帰国後にブランクを空けると企業側から「留学から気持ちを上手く切り替えられていないのかな?」とネガティブに映ってしまいます。
まだ、留学気分から抜け出せていないとも捉えられてしまうと、非常にもったいないです。
焦りすぎる必要はありませんが、すぐ気持ちを切り替えて、就職活動・転職活動を始めることをオススメしています。
④選択肢を狭めすぎない
4つ目は、選択肢を狭めすぎないということです。
もちろん、いきなり海外勤務ができる求人を探したり、ビジネスレベルでの高い英語力が求められる求人を探してエントリーすることもいいと思います。
しかし、それだけに絞ってしまうと就職活動は難航する可能性が高いです。
すぐに英語を使えるような求人でなくても、自分自身の興味の幅にあてはまっている求人や将来的に英語を使える可能性のある求人であれば、できるだけえエントリーすることをオススメしています。
過去の相談者の事例でも、すぐには英語を生かすことができないが、英語圏にも支社を持っている会社に就職し、3年後の海外勤務を目指している方などもいらっしゃいます。
自分自身の現在地を正しく理解し、どのレベルの求人に挑戦できるのかを把握しておくことが重要です。
⑤留学前から就職・転職活動の準備を始める
5つ目は、留学前から、就職・転職活動の準備を始めることです。
帰国後の転職活動をスムーズに進めている方ほど、留学前から事前準備を徹底しています。
リクルートエージェントのような大手の転職エージェントで、どんな求人があるかを確認するとともに、自分が進みたい就職先で何が求められるのかを確認することができます。
帰国後の転職活動は留学前から始まっています。
帰国後に慌てて就職・転職活動を始めるのではなく、事前に動き出しているか否かが成功を左右するポイントです。
まとめ
今回は、社会人の海外留学から帰国後の就職・転職活動についてまとめました。
思い切って海外留学に挑戦するバイタリティは、きっと転職の面接でも評価されます。
しかし、その留学経験は成功にも失敗にも転ぶ可能性があるので、目的意識を明確に持って海外留学での生活を過ごすことが重要です。
ポイントを抑えて、有意義な海外留学生活を送っていただければと思います。