「なぜ上京をしようと考えたのですか?」
「なぜ地元ではなく東京での就職を希望するのですか?」
地方から上京して転職を目指す方は、面接で必ず聞かれることになります。
私がリモート転職のサービスを通して、上京する方を支援する中でこの質問に苦戦する方が多くいます。
リクルートスタッフィング出身のキャリアコンサルタント。20代の転職支援が強みです。得意領域は、大手人材系、ITベンチャーなどの成長企業へのご紹介です。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視したコンサルティングが特徴です。
上京する理由は、面接官にとって非常に気になるポイントです。
今回は、面接官がなぜ上京理由を聞くのか、上京理由をどう答えたら印象がいいのかについて説明していきます。
この記事を読んで、面接に備えてみてください。
Contents
なぜ上京理由を聞かれるか
上京理由を面接官が聞く理由は、下記の2つです。
- 会社の志望度を測る
- 計画性を測る
それぞれ簡単に説明していきます。
会社の志望度を測る
面接で上京理由を聞かれる理由の1つに、会社の志望度を測ることが挙げられます。
会社が一人の人間を採用し、育成するのには数100万円の費用がかかると言われています。
せっかくコストを掛けて採用したのに、すぐ辞められてしまうと企業にとっては痛手です。
そこで面接官は、自社への志望度を様々な質問を通じて確認しています。
特に地方から上京して転職する方は、環境も仕事も変わり、その分ストレスも多く感じやすいため、企業としてはより慎重になります。
だからこそ上京する理由が、中途半端なものでないだろうか。なんとなくで受けていないだろうか、といったポイントを確認しています。
計画性を測る
面接で上京理由を聞くことで、会社は求職者の計画性を判断しています。
上京を決めるまでにどのような準備があったのかを確認したいのです。
突然思い立って上京を目指したものの、事前の東京のイメージと現実のギャップに直面し、上京を辞めてしまうというケースはよくあります。
上京の理由が、突発的なものであれば、転職先でも仕事を突然放り出してしまうのではないかと心配になってしまいます。
計画的に上京をしているかどうか、そして今後どのようにキャリアを歩みたいのかを面接官は知りたいと思っています。
どう上京理由を答えたら印象がいいのか
上京理由を印象よく伝えるコツは下記の3つです。
- 会社への熱意を伝える
- 以前から上京の準備をしていたことを伝える
- 良好な人間関係が築けていたことを示す
それぞれ簡単に説明していきます。
上京への熱意を伝えよう
印象を良くするためには、上京への熱意を伝えることが大切です。
ただの憧れで上京しようとしている訳ではなく、しっかりと考えた上で上京しようとしていることを伝えるのです。
また、会社に入ってすぐ辞めないことを示すためにも、その会社で働きたいという熱意を示すことが大切です。
熱意を示すためには、会社の事業内容・社風を知っていることに加えて、自分の価値観を言語化することが非常に有効です。
自分の価値観を面接官に伝えて、「なぜ自分がその会社で働きたいのか」について説得力のある理由を伝えることで、会社に対する熱意を伝えることが出来ます。
以前から上京の準備をしていたことを示そう
以前から上京を考えていたこと、上京のための準備をしていたことを話しましょう。
なぜなら突発的に東京に来ることを志した訳ではないことを証明できるからです。
準備を説明するときは、できるだけ具体的なアクションについてお話しすることが重要です。
「前職で働きながら上京のための資金を◯◯円貯めた」
「先に上京した先輩から東京での仕事の話を電話や対面で聞いた」
などの話をすると、突発的な理由で上京を検討している訳ではないことが伝わります。
人間関係が良好に築けていたことを示そう
良好な人間関係が作れていたことを示しましょう。
なぜなら面接を受ける会社で良好な人間関係が築ける人材だと示す必要があるからです。
特に第二新卒での転職だと前職でトラブルを起こしてやめたのではないか、地方が嫌になって投げ出してきたのではないか、と面接官に思われることがあります。
ご両親や友人、前職の方も含めて周囲の人間に上京を応援してもらっていることを伝えることで
面接官に入社後の良好な人間関係を築くイメージをしてもらうことが出来ます。
おまけ:建前だけでなく本音も混ぜよう
上京理由を伝える際、建前だけでなく本音の思いも混ぜると、面接官からの印象が大きく変わります。
面接官に良く思われようと意識しすぎた結果、建前だけのありきたりの上京理由になってしまうことがあります。
しかし、人間味を感じないため、逆に面接官からの印象が悪くなってしまうことがあります。
面接官は、何十人もの転職者の話を聞いています。
上辺だけの上京理由では建前であることを見透かされてしまいます。
本音だけでお話することは、決しておすすめしませんが、建前の理由だけではなく、心の底からの上京への思いを混ぜることで、面接官の心を揺さぶることが出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、面接官がなぜ上京理由を聞くのか、上京理由をどう答えたら印象がいいのか、についてご紹介していきました。
上京転職の理由は、今後何度も聞かれることになりますが、いかに納得感のある上京転職の理由を事前に準備できるかが成功の鍵です。
しっかり準備して挑むことで、自分の目指すキャリアを実現していきましょう。