「地方でまったり働いてきたけど、東京のベンチャー企業で刺激的な生活を送りたい。」
と考える方は、多くいらっしゃいます。
株式会社Carions代表取締役。リクルートスタッフィング出身の国家資格キャリアコンサルタント。毎年300名以上の転職・上京支援をしています。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに、闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視したキャリアコンサルティングが得意です。
こんにちは、上京を支援するリモート転職を運営する株式会社Carionsの山下です。
ベンチャー企業での仕事に、憧れは持つものの
「地方で働いている自分が、スピード感の速いベンチャー企業で働けるだろうか?」
「転職先のベンチャー企業が、倒産してしまったらどうしよう。」
といった悩みを持つ方も多いと思います。
今回は、そんな方に向けて「東京のベンチャー企業で働くメリット・デメリット」についてまとめてみました。
是非、参考にしてみてください。
Contents
ベンチャー企業とはなにか?
そもそも、ベンチャー企業の定義は非常に曖昧です。
一般的には、ベンチャー企業は、革新的なアイデアや技術をもとに新しいサービスやビジネスを展開する新しい企業を指します。
ベンチャー企業の特徴は、会社としての成長スピードが速く、数年のうちに売り上げが2倍3倍と伸びる企業を指すこともあります。
今回の記事では、ベンチャー企業を「革新的なアイデアや技術をもとに新しいサービスやビジネスを展開する比較的新しい企業」と定義して解説します。
東京のベンチャー企業で働くメリット
東京のベンチャー企業で働くメリットは、下記の3つが挙げられます。
- 大きな裁量を持てる可能性がある
- 若手でも活躍次第で経営に携われる
- スピード感を持ってPDCAを回せる
それぞれ、説明します。
若手でも活躍次第で裁量の大きな仕事に携われる
1つ目のベンチャー企業で働くメリットは、若手でも活躍次第で裁量の大きな仕事に携われることです。
ベンチャー企業では成果次第で、若くして経営の中枢に関わことができる可能性があります。
例えば、2018年5月25日の記事に渋谷ヒカリエに本社を置く、ITベンチャーのレバレジーズでは、25歳の役員が誕生したとのニュースがありました。
参照:https://melev.leverages.jp/entry/2018/05/25/172130
日本の上場企業の役員平均年齢が、59.6歳であることを考えると衝撃的と言えます。
大きな裁量を持てる可能性がある
2つ目のベンチャー企業で働くメリットは、大きな裁量を持てる可能性があることです。
規模の小さなベンチャー企業では、十分な人員が揃っているとは限りません。
そのため、必然的に一人当たりの業務の幅が広くなることが多くなります。
また、活躍を認められることで、会社としての大事な意思決定に主体的に携わる機会も増えます。
大手企業では、役割が細かく分担されがちですが、ベンチャー企業は役割が明確に決まっている訳ではないので、営業をしながら人事を経験したりと、業務を兼任することも珍しくないです。
そのため、幅広い業務を若手のうちから経験することができます。
スピード感を持って仕事ができる
3つ目のベンチャー企業で働くメリットは、スピード感を持って仕事ができることです。
ベンチャー企業では、方向性や方針が変わることも多くあります。
急に新規事業が始まることがあれば、いきなり事業を撤退することもあります。
そのため、PDCAをより速く回して、スピード感を持って仕事を進めることが求められます。
受け身の姿勢では組織から必要とされませんし、事業が成功するか否かが自分次第な場面も多くあります。
そのため、当事者意識を必然的に持つ必要があります。
当事者意識を持つことは、働くうえで大きなやりがいになり、実際に会社の業績が上がったときの喜びや達成感は大手では中々味わうことはできないでしょう。
東京のベンチャーで働くデメリット
東京のベンチャー企業で働くデメリットには、下記の3つが挙げられます。
- 労働環境が悪い企業もある
- 会社が倒産する可能性がある
- 人によって合う合わないがハッキリしている
それぞれ、説明します。
労働環境が悪い企業もある
1つ目のデメリットは、労働環境が悪い企業もあるということです。
急成長を目指している場合、目標達成への意識が強すぎるあまり、労働時間を意識せず働くことはあります。
また、個人の役割が明確ではないと言うことは、様々な経験が積めるというメリットがあると同時に、仕事に際限がなく労働時間が長くなりやすいです。
スタートアップの方からは、「7時に出社して、22時に退社、遅い時は日をまたぐ」なんて声も聞きます。
もちろん、企業によって状況は様々ですし、その企業がどのフェーズかどうかによっても左右します。
しかし、ベンチャー企業で働くと言うことは、少々厳しい環境でもやりきる覚悟は必要だと言えます。
会社が倒産する可能性がある
2つ目のデメリットは、会社が倒産する可能性があることです。
ベンチャー企業は、常に大きな勝負をしています。
そのため、業績が安定しない時期も多く、大手企業に比べるとやはり倒産のリスクはあります。
実際に、創業3年で90%のベンチャー企業が倒産するというデータもあります。
企業経営は難しいため、増益・増収を謳うベンチャー企業でも、5年後や10年後はどうなっているかはわかりません。
他社に負けないような、素晴らしい技術や製品があったとしても、新技術の開発による陳腐化や不景気の到来により潰れてしまう可能性があるのが、ベンチャー企業です。
人によって合う合わないがハッキリしている
3つ目のデメリットは、人によって合う合わないがハッキリしていることです。
ベンチャー企業に居る人は、仕事が好きで四六時中、仕事のことを考えている人や成長意欲が高く、好奇心旺盛な方が多くいます。
そのため、「仕事とプライベートは、しっかりと分けたい」という方や「与えられた仕事だけを着実にこなしていきたい」という方には合わないかもしれません。
もちろん、企業ごとに社風は様々なので、事前の企業研究や面接での確認はきちんと行うことをオススメします。
ベンチャー企業への転職は慎重に
今回は、ベンチャー企業に就職するメリット・デメリットについて紹介しました。
終身雇用が崩壊しつつある現代において、個のスキルを高めるためにはベンチャー企業は適している環境と言えるかもしれません。
リスクもありますが、自分自身が得たいものを明確にして入社することで、より良いキャリアを築けるかもしれません。
ベンチャー企業への転職を考える際は、自己分析・企業研究をより念入りに行うことをオススメします。リモート転職では、ベンチャー企業に転職を検討する方の支援も行なっております。ぜひ、気軽にお申し込みください。