「コンサルに転職したいけど、志望動機に自信がない。」
今回は、そんな悩みについてお話しします。
こんにちは、上京を支援するリモート転職を運営する株式会社Carions代表の山下です。
株式会社Carions代表取締役。リクルートスタッフィング出身の国家資格キャリアコンサルタント。毎年300名以上の転職・上京支援をしています。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに、闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視したキャリアコンサルティングが得意です。
コンサルの需要増により、未経験の方でもコンサル業界で採用されるケースが増えています。
しかし、「選考でどんな志望理由を話すべきか?」「そもそも何が評価されるのか?」と悩む方は多いです。
これまで、転職を支援する中で面接でお見送りになる方の特徴として、コンサル業界についての理解が甘い場合や、志望動機を論理的に組み立てられていない場合が多くあります。
コンサルは、事業会社のように自社サービスがあるわけではないため志望動機を作ることが難しいです。
そこで、今回は「コンサルに転職する際に評価されるポイントと志望動機の考え方」について紹介します。
コンサルへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
未経験からコンサル業界に転職したい!【コンサル転職の実態と方法について】
Contents
コンサルへの転職は志望動機が鍵を握る
コンサルへの転職では、”どれだけ思いを持ってコンサルの仕事と向き合えるか”が重要なポイントです。
中途半端な気持ちでは、コンサルの仕事において高いパフォーマンスの発揮は見込めません。
なぜなら、分析や調査・資料作成など地道で泥臭い業務が大半を占めるからです。
さらに、複数プロジェクトを同時進行で進めることも多く、マルチタスク能力が求められたり、生産性が求められるハードな仕事です。
そのため、「なぜ、コンサルとして働きたいのか?」といった根幹の部分を問われることになります。
コンサルの面接の質問事例はこちらの記事を合わせて読んでみてください。
コンサルへの転職で評価されるポイントとは?
コンサルへの転職で評価されるポイントは、大きく5つあります。
- 転職後のビジョンがあるか
- コンサルで活かせる強みがあるか
- その企業を志望する理由はあるか
- 顧客視点を持っているか
- コンサル業界やテクノロジーへの理解はあるか
それぞれ、簡単に解説を加えます。
転職後のビジョンがあるか
1つ目は、転職後のビジョンがあるかどうかです。
”コンサルに転職をして、何を実現したいのか?”というポイントは非常にみられます。
コンサルは、華やかなイメージがあるため、憧れを抱きやすい業界です。
そのため、面接官はなんとなくの憧れで受けていないかはまずチェックするために、
「うちの会社に入って何がしたいのか?」
「コンサルタントとして何を成し遂げたいのか?」
といった入社後のビジョンを言語化できているかどうかを確認します。
イメージや憧れだけで失敗しないようにこちらの記事も合わせて読んでみてください。
コンサルで活かせる強みがあるか
2つ目は、コンサルで活かせる強みがあるかということです。
現職の仕事において、コンサルの業務でも活躍がイメージできるような強みを持っているかをみています。
例えば、現職で高い成果を出した方であれば、”その成果は、どんな工夫によって出たのか”という点を掘り下げて質問されることになるでしょう。
もちろん、”感覚”や”なんとなく”では説得力に欠けます。
強みの汎用性を意識して、コンサルの仕事と結びつけて考えることが重要です。
なぜその企業でなければいけないのか
3つ目は、「なぜ、その会社を志望するのか」というポイントです。
一言にコンサルティングファームといっても領域は非常に多岐に渡るため、その中でもなぜうちの会社を志望しているのかは確認したいと思っています。
自らのビジョンや強みが会社にマッチしていると思っていても、なぜ、その会社でなければならないのかを説明できなければ内定には至らないことが多いです。
魅力的なスキルや経験を持っている人でも、本気度が低く入社可能性が低いと判断されてしうとお見送りになるケースがあります。
そのため、「自分のビジョンや強みを実現し、発揮するにはこの会社がベストだ」という、その会社を志望する理由を評価されていると考えるべきです。
顧客視点を持ち合わせているか
4つ目は、「顧客視点を持っているか」というポイントです。
「経営知識を身に付けて、将来独立したい」「稼ぎたい」といった自分視点での動機はあって当然です。
しかし、それだけではなく、コンサルタントとして顧客視点で物事を考えられるかは面接で評価される非常に大きなポイントになります。
ただ、顧客視点だけだと嘘っぽく聞こえるため、自分視点と顧客視点をバランスよく持ち合わせているかどうかが重要になります。
コンサル業界やテクノロジーへの理解はあるか
5つ目は、コンサル業界・テクノロジーの理解度です。
コンサル業界に興味があるのであれば、業界への基本的な理解は必要になります。
「カッコ良さそうだから戦略コンサルに興味がある」という理由では、通用しません。
コンサル業界ではどういう需要があって、何がトレンドなのかは最低限押さえておくことは必須です。
コンサル業界の理解については、こちらの本を読んでみることをおすすめします。
また、テクノロジーへの理解度も重要度を増してきています。
テクノロジーの発達により、企業が抱える課題は複雑・多様化しており、企業の経営はテクノロジー抜きでは語れなくなっています。
そのため、コンサルタントが解決すべき課題も複雑化していると言え、身につけるべき知識も多様化していると言えます。
「理系ではないからテクノロジーはわからないです。」ではなく、
「技術的なことはわからないけど、その技術を活用したビジネスに興味があります」
など、必ずしも完璧な理解は必要ありませんが、キャッチアップできるとこは積極的に学びに行く姿勢が大切になります。
コンサルへの転職における志望動機の作り方とは?
ここまで選考でみられるポイントをご説明しましたが、
ポイントを踏まえて、志望動機をどう作りこめばいいのかが問題になります。
- 自分視点と顧客視点を兼ね備えたビジョンにする
- 強みや資質を深掘りする
- 業界研究・企業研究を入念に行う
それぞれのポイント別に方法を紹介しようと思います。
自分視点と顧客視点を兼ね備えたビジョンにする
1つ目は、自分視点と顧客視点を兼ね備えたビジョンにすることです。
ビジョンを明確にするため、まずは、実現したいことを全て挙げてみます。
例えば、
- 年収を圧倒的に高めたい
- ビジネススキルを高めたい
- 将来的に独立したい
- 顧客の課題解決のプロになりたい
など、様々なものが挙がると思います。
たくさんの理由が挙がる中で、その中でも実現したい優先順位の高いものを考えつつ、自分自身のビジョンを明確にします。
その際に、顧客視点と自分視点を兼ね備えているかどうかを意識することがマストです。
未経験からコンサル業界に転職する際のポイントはこちらの記事で説明しています。
強みや資質を深掘りする
2つ目は、自分の強みや資質を掘り下げることです。
自分自身の強みや資質が、コンサルの業務において、どのように生かすことができるかを考える必要があります。
”これまでどんな経験をしてきて、どのような強みが形成されたのか”を自分のこれまでの仕事を棚卸する中で整理しておくことが重要です。
成果がでたエピソードの中で、自分自身のどのような強みがその成果に繋がったかを把握することも大事です。
また、定番ではありますが、自分の資質を調べるためにはストレングスファインダーを利用することもおすすめです。
業界研究・企業研究を入念に行う
3つ目は、業界研究・企業研究を入念に行うことです。
業界のトレンドや企業ごとの特色を理解しておくことは必須です。
コンサルティングファームの仕事は、外からだとわかりにくいのが実情で、ネットで調べた情報は表面的な浅い理解に留まってしまうことが少なくありません。
そのため、コンサルティングファームについて深く知るためには、実際に業界で働いている人や、コンサル業界に精通している転職エージェントから情報を得ることが必要です。
徹底的に「生きた情報」を手に入れるように意識することで、企業についての深い知識を得ることが可能になります。
その情報と自分のビジョン・強みを掛け合わせれば、「なぜその企業でなければならないのか」という志望動機を明確なものにできます。
また、企業研究を行う際の注意点として、「どの企業を志望するか」でなく、「どのユニットを志望するか」まで細分化して考えておくとより良いです。
コンサルでは、同じ会社でもユニット毎に文化や仕事内容が大きく異なります。
そのため、「どの会社を受けるか」だけでは不十分で、「どのユニットを志望するのか」まで説明できるように準備する必要あります。
まとめ
今回は、「コンサルに転職する際に評価されるポイントと志望動機の考え方」についてご紹介しました。
コンサルティングファームの選考は非常の難しいイメージがある上、志望動機を考えることは非常に難しいです。
だからこそ、十分に準備を重ねた上で選考に臨むことをおすすめしています。
また、自分一人で考えるのではなく、客観的な視点でアドバイスをもらうことも必須だと思います。
ビズリーチでは、履歴書・職務経歴書を登録しておくことで、企業の採用担当者やコンサルの求人を持つヘッドハンターからスカウトを貰える可能性があるのでおすすめです。
関連記事:未経験からコンサル業界に転職したい!【コンサル転職の実態と方法について】