「転職エージェントにゴリ押しされて困っている」
という相談を受けることは結構あります。
こんにちは、上京を支援するリモート転職を運営する株式会社Carions代表の山下です。
20代の転職を支援する株式会社Carionsの代表取締役。リクルートグループ出身。年間300名以上の転職・上京を支援しています。。上京支援のプロとして、マツコDXさんが出演する東京MX テレビ「5時に夢中!」に出演。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視した転職支援を実施しています。
転職エージェントの担当者が、内定承諾時や求人紹介の場面でゴリ押しすることは結構多いです。
そこで、今回は”転職エージェントがごり押ししてくる理由とごり押しへの対処法”についてご紹介します。
普段、上京支援をする中で様々な転職エージェントと提携しているため、誠意のある対応をする転職エージェントの方を何人も知っています。
だからこそ、ごり押しがひどい転職エージェントが当たり前だと思って欲しくないですし、ゴリ押しされた時に正しく対処できるようにしてもらいたいと心から願っています。
ぜひ、参考にして見てください。
>>おすすめの転職エージェントについてまとめます【実際に評判を聞いたことある会社だけ】
Contents
転職エージェントのごり押しの特徴について
転職エージェントのゴリ押しには、様々なケースがあります。
よく耳にするゴリ押しは
- 求人に勝手に応募される
- 内定承諾の意思決定の場面でゴリ押ししてくる
の2つですので、ご紹介します。
求人に勝手に応募される
1つ目は、求人に勝手に応募されるというケースです。
自分が応募の意思を示していない企業に、勝手にエントリーされることです。
私も最初にこの話を聞いた時は、本当に驚きましたが、実際にそのような対応をする転職エージェントがいます。
転職希望者が「A社に興味を持っています」と面談で伝える、担当者が勝手に応募をして
いざ「A社に応募をお願いします」と言うと
「A社はすで応募しましたが、お見送りでしたよ」
と言われてしまったケースを直近1ヶ月以内でも耳にしました。
はっきり言って、このようなケースはありえないと思っています。
内定承諾の意思決定の場面でごり押ししてくる
2つ目は、内定承諾の意思決定の場面でのゴリ押しです。
内定が出たものの、内定承諾を決めかねているような場面で、
「これを逃したら、もう内定はもらえないですよ」
「今日中に承諾の意思を教えてください」
と言われるケースがあります。
もちろん他の候補者がいるので一旦断るともう内定をもらえない場合や、急ぎで採用活動を進めているため、今日中でないと採用されないと言うケースもあるかもしれません。
しかし、内定を承諾できない何かしらの不安を解消せずに、
「とりあえず内定承諾してしまいましょう」と言うスタンスで交渉される場合は要注意です。
転職エージェントがごり押しする理由
そもそも、なぜ転職エージェントはごり押しをするのでしょうか。
いくつか理由を説明します。
- ノルマ(営業目標) を達成したいから
- 本当にいいと思っているから
ノルマ(営業目標) を達成したいから
ノルマ(営業目標)を達成したいから、という理由でほとんどのケースは片付けられると思います。
転職エージェントは、転職者が企業に入社してはじめて売上が発生する成果報酬のビジネスモデルです。
一部、手付金を企業からもらっている転職エージェントもありますが、ごく一部です。
そのため、入社を決定することがノルマ(目標)となっており、
転職者との相談にお金は発生せず、転職者が自社の顧客企業に入社しない場合は、ボランティアのようになってしまうのです。
そのため、担当者は”何名、入社決定を生み出せるか”と言う指標追いかけています。
求職者から「すごく良いエージェントだった」と言われても、自社案件で決まらない場合は、会社からも中々評価されづらいと言う難しい仕事なのです。
求職者からの満足度を評価指標に組み込んでいる会社もありますし、求職者に寄り添う姿勢をすごく大事にしている会社はあります。
しかし、ビジネスモデル上、営業目標は入社決定だと言うことは揺るぎの無い事実ですので
ごり押しが生まれやすくなってしまっているのです。
本当にマッチしていると思っているから
2つ目は、本当にマッチしていると思っているケースです。
求人と求職者が本当にマッチしていると感じた場合には強くオススメすることもあるでしょう。
求人企業のことを深く理解し、求職者の希望ともあっている場合です。
特に優秀な営業担当だと、顧客企業と強い信頼関係を結び、内部の情報をたくさん持っていたり、良い面も悪い面も含めて理解している場合があります。
その上で、求職者にマッチすると思って提案するので、つい熱がこもってしまうのです。
そうすると、悪気はなくても求職者からするとごり押しだと感じてしまう可能性はあります。
必ずしもごり押しする担当者が悪ではない
前提として、本人の希望や意思を無視して、ごり押しする転職エージェントについては、良くない思っています。
勝手に応募をしたり、過度に決断を急いだりすることは言語道断です。
一方で、必ずしも悪ではないごり押しもあると思っています。
おすすめする転職エージェントの特徴については、こちらの記事で紹介していますのでチェックしてみてください。
担当者にごり押しされた時の対処法
では、ごり押しされた時にどのように対処するべきでしょうか。
まずは、毅然とした態度で徹底することは基本だと思っています。
いくらごり押しされても、自分の人生の最終決定は自分自身で行うべきです。
「転職エージェントにごり押しされたから失敗した」とならないよう、きちんと自分の意志で判断できるようゴリ押しされた時の対処法について紹介します。
- 情報収集を徹底的に行う
- 担当変更を依頼する
- 必ず、絶対といった言い切りの言葉に気をつける
- 複数の転職エージェントを利用する
情報収集を徹底する
1つ目は、情報収集を徹底することです。
転職エージェントの方が話す内容が必ずしもあっているとは限りません。
だからこそ、自分自身で調べられる情報はあらゆる手を使って集めるべきです。
ただし、ネット上の情報を鵜呑みにしすぎないことは大切です。
口コミサイトなどは、悪意のある内容が書かれていることや事実と異なる情報が溢れています。
できれば、実際にその企業で働いている人や働いていた人と話すことがベストですが、
自分の目で見た情報や、友人・知人から生の情報を集めるなど出来る限りのことはするべきだと思っています。
「必ず」「絶対」といった言い切りの言葉に注意する
2つ目が、”必ず”、”絶対”といった言葉に注意することです。
よく無いごり押しの特徴は、言い切りの表現を使うことです。
「絶対に入社した方がいい」「ここで断ったら必ず損をする」などの言葉です。
冷静に考えるとわかりますが、物事には多面的な側面があるので、絶対と言うことはありません。
また、最終的に人生の方向を決めるのは自分自身ですし、その転職エージェントの言葉を鵜呑みにしたところで、担当の転職エージェントは責任を一切とってくれないと言うことを理解しておくことが重要です。
複数の転職エージェントを利用する
3つ目は、複数の転職エージェントを利用することです。
1社のエージェントとのやりとりだと情報やアドバイスが偏りがちです。
だからこそ、できるだけ様々な角度からアドバイスをもらった方がいいと思っています。
医療の分野でもセカンドオピニオンがあるように、転職エージェントも複数の会社の担当者と話してみることをおすすめします。
多面的に情報を集めることで、偏りがなくなりますし、提案をもらう求人の幅も広がるかもしれません。
いろんなエージェントとお会いした上で、自分に合う転職エージェントを選ぶという姿勢を持つことが必勝法だと思っています。
担当変更してもらう
4つ目は、担当変更をしてもらうことです。
合わないなと思ったら、率直に担当変更をお願いすることをおすすめします。
転職エージェントは、担当者との相性次第です。
会社によって風土はありますが、同じ会社でも自分に合う担当者もいれば合わない担当者もいます。
合わないなと思う方とやりとりを続けてても、いい結果を生まないことが多いので
思い切って、担当変更を依頼して見ることが必要です。
ただ、エージェントからの連絡を無視することはおすすめしません。その辺りはこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回は、”転職エージェントがゴリ押ししてくる理由と対処法”についてお話ししました。
転職エージェントも仕事の業務として転職支援を行なっています。
ですので、熱を込めておすすめしてくることについては仕方ないです。
だからこそ、相手のゴールをきちんと理解しておくことで、適切な対処が出来るのでは無いかと思います。
転職を成功させるためにも、自分に合った転職エージェントを見極めて、上手く活用することをおすすめします。