「上京しても、希望の仕事がなかったらどうしよう、、」
そんな悩みを持つ方は多いはずです。
株式会社Carions代表取締役。リクルートスタッフィング出身の国家資格キャリアコンサルタント。毎年300名以上の転職・上京支援をしています。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに、闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視したキャリアコンサルティングが得意です。
こんにちは、上京を支援するリモート転職を運営する株式会社Carionsの山下です。
毎月30名以上の上京希望者の話を聞く中で「上京しても希望の仕事がなかったらどうしよう」という相談を多く受けます。
東京には多くの求人があります。しかし、本当に希望の仕事を見つけられるのでしょうか。
今回の記事では、「東京には本当に仕事があるのか、また上京転職で希望の仕事を見つけられる人と見つけられない人の特徴」について、ご紹介します。
上京転職に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
>東京で就職するかどうかを迷っている新卒の方はこちらの記事を参考にしてください。
>>コロナウイルスの影響を懸念されている方はこちらの記事に飛んでみてください。
東京には本当に仕事があるのか?
まず東京には、本当に多くの仕事があるのかを検証していきます。
- 有効求人倍率
- 失業率
2つの軸から、東京の仕事事情について考えていきます。
①東京の有効求人倍率
東京は、他地域と比べて求人数が多く、またその種類も豊富です。
2017年6月時点での東京の有効求人倍率は2.08倍で全国的に見て、とても高い数値です。
有効求人倍率とは、労働者1人に対して、いくつ仕事があるかを示す数値です。
つまり、1人に対して2.08の求人があるということになり、有効求人倍率からみても東京は仕事が豊富だといえます。
しかし、職種別に倍率を見ると一般事務 0.31倍、営業 1.75倍、接客2.82倍と職種によって大きく求人倍率に差があることがわかっています。
②東京の完全失業率
東京は、他地域と比べて失業率が低いという結果が出ています。
全国平均の2.8%と比べて東京の完全失業率は2.4%と0.4%も低いです。
完全失業率とは、「全労働者のうち、失業者は何%いるのか」を示した数値です。
つまり、東京は他地域と比べて失業者が少ないと言えます。
東京で希望の仕事を見つけられる人とは?
地方に比べて、東京は仕事の量や種類が多いということが分かりました。
では、どのような人が上京転職で希望の仕事を見つけられるのでしょうか。
ここでは、4つあげてみます。
- 経験は浅いけどキャリアアップしたい方
- 現職で結果を出している方
- 転職活動に対して入念な準備をする方
- 転職エージェントをうまく活用する方
それぞれ、説明していきます。
1、経験は浅いがキャリアアップしたい方
1つ目は、経験は浅いがキャリアアップしたい気持ちのある方です。
現在の市場の状況では、既卒・フリーターや社会人未経験の方でも正社員を目指せるチャンスは十分あります。
特に、需要が拡大しているITエンジニアの領域や未経験OKの営業職、施工管理の仕事においては、大いにチャンスがあると言えます。
「東京に出て、キャリアを積んでいきたい!」という気持ちがある方にとっては、希望の仕事を見つけられることが多いです。
2、現職で結果を出している方
2つ目が、現職で結果を出している方です。
当然のことですが、現職でわかりやすい結果を出している方は市場で評価されます。
仕事をこなすのではなく、目的意識を持ち、日々工夫をしながら仕事に取り組んでいる方はどんな会社も欲しいです。
仕事における分かりやすい結果などがあり、東京でさらに高みを目指したいという方であれば転職活動は上手くいきます。
ビズリーチなどのヘッドハンティングを受けられるサービスでも、実績を出している方は多くのオファーを受けていますので、自分自身の市場価値を確かめておくことも大事かと思います。
3、転職活動に対して入念な準備をする方
3つ目が、転職活動に対して入念な準備をする方です。
転職は、人生において大きな変化のポイントです。
なんとなく挑むのではなく、自己分析、書類作成、求人選定、面接対策など入念に準備した人の方が希望の仕事に就いている傾向があります。
また、資金面でも準備が必要です。転職活動中に資金が少なくなると、焦りが生じてしまいます。
余裕を持って仕事探しをすることで、希望の仕事を見つけられる可能性が高まります。
4、転職エージェントを上手く活用する方
4つ目は、転職エージェントを上手く活用する方です。
転職エージェントは、求人の紹介だけでなく面接対策や職務経歴書の添削も支援してくれる場合があります。
また、選考の日程調整や内定後のフォローなど地方からの転職活動での手間となる作業を代行してくれます。
地方からの転職活動は、企業の情報収集や選考の日程調整など、一人で進めていくには正直ハードルが高いです。
だからこそ、転職エージェントをパートナーとして上手く活用できる方は成功させています。
上京転職で仕事を見つけられない人
一方で、希望の仕事を見つけられない人もいます。
何故、上京転職が上手く行かないのでしょうか。
上京転職に失敗する人の3つの特徴は下記の通りです。
- 年齢の問題
- 資金面での準備が不足している
- なんとなく転職活動をしている
それぞれ、説明していきます。
仕事を見つけられない人①:年齢の問題
1つ目の理由は、年齢の問題です。
20代は未経験の職種での採用や、ポテンシャルでの採用が多くあります。
一方で、年齢が高くなるにつれてスキルや実績が企業から求められます。
そのため、なかなか転職活動が上手くいかないのです。
特に未経験の業種や職種での正社員採用は、若い人で無いと厳しいことが多いです。
上京転職では地方には無い業種や職種を求める方が多いためて、年齢が高くなると不利になりやすいでしょう。
上京を目指すのであれば、より早い方が有利と言えるでしょう。
- 24歳以下・・・9.3%
- 25~29歳・・・37.9%
- 30~34歳・・・23.5%
- 35~39歳・・・13.7%
- 40歳以上・・・15.7%
仕事を見つけられない人②:資金面での準備が不足している
2つ目の理由は、準備資金が不足していることです。
転職のための交通費などで準備資金が底を尽きてしまい、途中で断念してしまいます。
上京転職をする際は、以下の2パターンがあります。
- パターン1:現職を続けながら選考時だけ東京に来る
- パターン2:仕事を辞めて、東京に移り住んで転職活動を行う(家賃7万円)
- パターン3:仕事を辞めて、東京に移り住んで転職活動を行う(家賃4万円)
実際にリモート転職を通して、上京転職を成功させた2名の例を用いて説明します。
パターン1で、上京転職を成功させたHさんの場合、約642,003円の費用がかかったようです。
【Hさんの場合】合計 642,003円
◆ 新生活引っ越し費用 金額
- 入居費用 315,503円(家賃80,000円)
- 引っ越し費用 88,000 円
- 家電購入費用 15,000 円
- 交通費 50,000 円
- ベッド 18,000円
- 机 7,000円
- カーテン 18,500円
◆ 上京 就活費用
- ホテル代 すべて友人宅 0円
- 往復交通費(新幹線代) 130,000円
パターン2で、上京転職を成功させたBさんの場合、約65万円の費用がかかったようです。
【家賃7万円/月の賃貸物件に住んだ場合】合計 約65万円
◆ 初期費用
- 敷金 7万円
- 礼金 7万円
- 仲介手数料 7万円
- 保険 2万円
- 鍵交換 2万円
◆ 家具・家電
- 洗濯機 3万円
- 電子レンジ 2万円
- テレビ 3万円
- ベッド 2万円
◆ 生活費(2ヶ月分)
- 家賃 7万円 × 2ヶ月
- 食費 2万円 × 2ヶ月
- 水道光熱費 1万円 × 2ヶ月
- 携帯電話代 7,000円 × 2ヶ月
- 交際費 2万円 × 2ヶ月
- 日用品代 5,000円 × 2ヶ月
パターン3で、上京転職を成功させたCさんの場合は、シェアハウスに住んで約25万円の費用がかかったようです。
【シェアハウスを活用した場合】約25万円(リモート転職試算)
◆ 初期費用
- 敷金 0円
- 礼金 0円
- 仲介手数料 0円
- 保証委託料 1万円
◆ 家具・家電
- なし 0円
◆ 生活費(2ヶ月分)
- 家賃 4万円 × 2ヶ月
- 食費 2万円 × 2ヶ月
- 共益費 2万円 × 2ヶ月
- 携帯電話代 7000円 × 2ヶ月
- 交際費 2万円 × 2ヶ月
- 日用品代 5000円 × 2ヶ月
仕事を見つけられない人③:なんとなくで転職活動をしている
3つ目が、なんとなくで転職活動をしている人です。
「とりあえず、どこかいいところいけたらいいかな?」と考えているうちは自分が思うような会社と巡り会うことができません。
自分自身が大切にしたいものは何か、転職の目的は何かを明確にし、自分の軸を固めて、これまで知らなかった企業も幅広く受けてみる姿勢が大切です。
なんとなくでだらだら続けていると、上京転職は上手くいかないことが多いですし、運よく転職先が決まっても後悔をするケースがほとんどです。
【無料】上京が不安な方向けに、無料で相談を行っているので、ぜひご相談ください。
仕事がない、、という事態に陥らないために、おすすめする転職方法とは?
これは私自身が上京を支援しているからこそ言えることですが、
「せっかく東京にきたのに仕事がない、、」という事態だけは絶対に避けて欲しいです。
だからこそ、地方にいながら、事前に転職エージェントなどに登録して相談しておくことをおすすめします。
地方で1人で転職活動をすると著しい情報不足に陥ってしまいます。
また、上京する日程に合わせて複数社の面接調整をすることが重要なため、転職エージェントに介入してもらった上で面接調整をすることをお薦めします。
東京で仕事を探す方におすすめする転職エージェント
「ぶっちゃけ、どの転職エージェントがいいの?」と思っている方も多いと思います。
実際に利用した方の声も反映しつつ、おすすめする転職エージェントについて、ご紹介していきたいと思いますが、
勝ちパターンとしては、大手の転職エージェントへの登録と上京特化型の転職エージェントへの登録です。
それぞれ、特徴があるため簡単に説明していきます。
幅広い求人から探すならリクルートエージェント
リクルートエージェントは、圧倒的な営業力で企業との関係性を構築しているため、求人数がとても豊富です。
人材業界最大手なため、中小の転職エージェントが保有していない超大手企業の求人や採用数が少ない人気企業の求人など、幅広く求人を薦めてもらうことができます。
ただし、提案される求人はあなたの条件に合わせてシステム的にマッチングをしているため、ピンポイントでマッチしていない求人が混ざっている場合もあるかもしれません。
しかし、まずは視野を広げる必要がありますので、たくさんの求人の提案をもらうことができるリクルートエージェントに登録しておくことは必須かと思います。
>>https://www.r-agent.com/(公式サイト)
ハイクラスの方はビズリーチ
ビズリーチは、経歴や実績に自信のある方は登録必須のサービスです。
履歴書、職務経歴書の情報を登録すると2,500名を超えるヘッドハンターの中からあなたにスカウトが飛んできます。
きちんと、プロフィールをみた上でスカウトをもらえるので、あなたの市場価値を測ることができます。
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②キャリアが浅めの方におすすめ転職エージェント
UZUZ
ウズキャリは第二新卒・既卒・フリーターなどの支援に強いUZUZが提供するサービスです。
個別サポートと集団対策を選ぶことができるサービスで、もちろんどちらも完全無料です。私も何度もオフィスに訪れていますが、非常に活気があり、明るい雰囲気で面談している様子が印象的です。
入社した方の生の声を元に入社後の働き方や満足度もお伝えするので、入社後のイメージが湧きやすいところが強みです。。
一人にかける面談時間はなんと20時間以上で若手のキャリアアドバイザーや、実際に第二新卒での転職を経験されている方が多く、相談者の境遇を理解してくれることも強みです。
Skype面談も可能で、未経験からITエンジニアへのチャレンジのサポートも手厚いため、既卒・第二新卒の方やこれからITエンジニアを目指したい方は必ず登録しておくことをお薦めします。
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20代で上京を目指す方はリモート転職
リモート転職は、地方から上京する20代の支援に強みを持っています。
大企業に入社した後に、地方配属になった方を始め、最近では金融機関やMR、人材業界で勤務している方からのご相談が増えています。
求人は、大手人材系企業や、急成長中のIT・WEBベンチャー業界など、業界問わずご紹介が可能です。
職種は、マーケティング・企画・営業・人事・広報・ITエンジニアなどに幅広くご紹介が可能で、複数の転職エージェントと提携しているため、自社求人だけでなく客観的な支援をすることが可能です。
転職エージェントを活用する際の注意点
転職エージェントを活用する際は、注意点もあります。
それは、転職エージェントの言葉に流されすぎるのではなく、意思決定を慎重に行うことです。
転職エージェントのビジネスモデルは、相談者が転職に成功し、入社して初めて入社先企業から売上が発生します。そのため、担当者によっては企業を強引に薦めてくる場合があります。
そこで、一歩立ち止まって企業に入社した際のメリット・デメリットを整理し、入社するかどうかを冷静に判断することをお薦めします。
また、転職エージェントの担当者との相性も気をつけるポイントです。
人と人とのコミュニケーションだからこそ、相性が合う合わないはきっとあるでしょう。
例えば、スピードを重視したマッチングをする担当者もいれば、丁寧さや納得感を重視する担当者もいます。どちらが良い悪いではないので、自分にマッチした担当者を見つけることが重要です。
【無料】上京が不安な方向けに、無料で相談を行っているので、ぜひご相談ください。
まとめ
今回は、「東京には本当に仕事があるのか、また上京転職で仕事を見つけられる人と見つけられない人の特徴」ついて書きました。
これまで上京を支援してきて、「上京しても希望の仕事がないかもしれない」と不安に思う方は非常に多いです。
しかし、自己理解や企業理解など入念に準備して転職活動に取り組むことで希望の仕事に就く可能性を高めることができます。
地方からの上京は、情報量や準備の差が露骨に出ますので、安易に捉えるのではなく念入りな準備を心がけ、上京転職に臨むことが必須です。
ちなみに、リモート転職では、マンツーマンでの丁寧な面談により支援することが強みです。
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