こんにちは、転職を支援するリモート転職を運営する株式会社Carionsの山下です。
20代の転職を支援する株式会社Carionsの代表取締役。リクルートグループ出身。年間300名以上の転職・上京を支援しています。。上京支援のプロとして、マツコDXさんが出演する東京MX テレビ「5時に夢中!」に出演。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視した転職支援を実施しています。
普段、転職を支援する中で今回のコロナによる転職市場の変化について、よく質問を受けます。
「このタイミングで転職していいのだろうか?」と心配する声も多く上がっています。
そこで、今回は「新型コロナウイルスによる転職市場の変化」と「コロナ禍でよく受ける質問」について、まとめてみました。
コロナ禍でも転職を成功させている方の事例や、大手転職エージェントや厚生労働省のデータや普段からコミュニケーションをとっている20社以上の転職エージェントから得た情報などを盛り込んでいますので、
参考になる箇所を読んでいただければと思います。
【無料】コロナ禍でも転職相談を行なっていますので、ぜひ気軽にご相談ください。
Contents
コロナウイルスによる転職市場の変化
まず、新型コロナウイルスによる転職市場の変化を大きく7つ挙げます。
主に20代の方を読者と想定して、この記事を書いています。
2、求職者数は微増
3、未経験OK求人は大幅減少
4、書類選考の通過率が低下
5、面接はWEBが主流に
6、求められるスキルが変化
7、求められるマインドが変化
それぞれ、説明していきます。
1.コロナウイルスの影響で求人数は減少
doda転職求人倍率レポート(2020年6月)
コロナウイルスの影響で、求人数は大幅に減少しています。
2020年6月のdodaの求人倍率レポートでは、2019年の10月ごろに対して2020年4月時点で求人数が大幅に減少しているデータが出ています。
また、厚生労働省が発表する有効求人倍率の推移では、ここ半年間連続で求人倍率が減少している結果が出ています。
2020年8月現在、少しずつ求人数は回復傾向があるにせよ、コロナ前より圧倒的に減少しました。
経済活動の自粛などによって、多くの業界や企業が影響を受けており、「新しく人を採用する場合ではない」という会社が多いことも事実です。
2.求職者数は微増
一方で、転職を検討する求職者の数は微増しています。
特にコロナ前から転職を検討していた方にとって、自宅待機で自由な時間が増えたり、現職の会社の業績が心配になり、転職活動を本格化させている傾向にあります。
また、コロナの影響を受けて、転職活動を余儀無くされる方がいることも事実です。
弊社のリモート転職のサービスにおいてもコロナウイルスが蔓延した段階で、「転職したい人の数はさすがに減るかな?」と想定しましたが、相談者の数は増えています。
3.未経験OKの求人は大幅減少
求人数が全体的に減少する中で、未経験OKの求人が特に大幅減少しています。
コロナ前までは、いわゆるポテンシャル採用と言われる”未経験の職種へのキャリアチェンジ”は比較的容易にできる傾向にありました。
特に、エンジニア職や営業職では急拡大を目指す企業が複数人材を採用しているケースが散見されました。
しかし、「未経験OKのエンジニア職や未経験OKの営業職」などの複数採用系の求人は採用ストップが相次ぎました。
未経験者の採用は、育成が伴うため、コストも工数もかかります。
そのため、ポテンシャル採用から即戦力採用に切り替える企業が増えました。
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4.書類選考の通過率が低下
今回のコロナウイルスの影響を受けて、書類選考の通過率が大幅に低下しています。
上に示しましたが、実際に求職者から確認したところ、書類通過の通過率は20%〜30%で推移しています。
そのため、仮に50社エントリーした場合もこのような数字にになります。
企業側の工数を考えると、面接に進める方の数は限られているため、求人数が低下し、求職者数が増加している中で書類選考通過率が下がることは当然とも言えますが、
書類選考率は景気と大きく相関があるため、不景気を表しているとも言えます。
大手転職エージェントに相談した方も「書類選考率が10%以下に下がっているので、いつもより多めにエントリーしましょう」という提案をいただいたという声もありました。
5.面接はWEBが主流に
面接では、ほぼ全ての企業がWEB面接を取り入れるようになりました。
これまでは、WEB面接を実施していない企業がまだありましたが、さすがにこの状況の中で対面オンリーで面接を実施する会社はほぼ無くなったと感じます。
これは、地方の方にとっては、非常に追い風と言えます。
また、コロナ前は1次選考はWEBで実施しても、最終選考は東京本社で対面で実施するケースがほとんどでしたが、3月以降は最終選考もWEBで実施する会社も増えています。
6.求められるスキルは変化
求められるスキルが大幅に変化しており、即戦力のスキルを保有している方が優遇されるようになりました。
求人数の増加と求職者数の減少によって、ライバルの数が圧倒的に増えたと考えていいかと思います。
コロナ禍でも積極採用している求人に対して、求職者の応募が集中しているからです。
そのため、企業目線では、優秀層の確保がこれまで以上に容易になり、今までは集まらなかった経験者を採用できている傾向にあります。
コロナ禍でも積極採用している企業については、こちらの記事にまとめています。
7.求められるマインドも変化
マインド面も変化しており、コロナ前より「自走するマインド」が強く求められています。
業績に余裕がある企業は少なく、育成に十分な時間をかけられない可能性もある中で、
受け身で仕事をする人材を採用して育成する余力はありません。
そのため、自分から能動的に行動ができて、自走できるマインドを持つ方を求めます。
一言で言うと「景気や業績が悪くても、なんとかします」と言うマインドを持っている方が評価されます。
選考を受ける際にも「なんとなく受けています」だとまず選考に通過することはなく、いかに事前準備をしてきたか、能動的なアクションができるかが問われていると感じます。
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コロナ禍でよく受ける質問
ここまで、コロナウイルスによる転職市場の変化について、お話ししました。
ここでは、実際に相談をいただく方から「よく受ける質問」についてまとめてみました。
この時期は転職しないほうがいいですか?
離職中の方や、退職が決まっている方に関しては、言わずもがな転職活動をするべきです。
また、現職の人間関係や就業環境が劣悪で転職を検討している方も転職活動を進めても問題ないと思っています。
一方で、未経験領域へのキャリアチェンジを考えている方は一度立ち止まる必要があります。ここまでも述べてきたように、ポテンシャル採用の枠は大幅に減少しています。
そのため、ライバルと差別化する経験やスキルがあるかどうかをきちんと見極める必要があります。
転職活動を進めること自体を止める必要はありませんが、あくまでも現職を続けながらの転職活動をするべきで、退職してから転職をすることはオススメしません。
コロナウイルスが収まってから転職活動をするべきですか?
状況にもよりますが、コロナウイルスがいつか収まるという前提で動くことはあまりおすすめできません。
リーマンショック時は、求人数がリーマンショック前の水準に戻るまでに約3年かかったというデータがあります。
そのため、例えば、現在25歳の人が3年待つと28歳になります。
25歳で求められるスキルと28歳で求められるスキルには多少変化があり、28歳になるとよりポテンシャルでの採用が厳しくなります。
もちろん、コロナウイルスによる採用ストップがピークだった2020年3月〜4月頃に比べると、2020年7月以降は採用を再開している企業も増えています。
しかし、この先どうなるかは誰にもわからないというのが答えです。
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このタイミングに転職してる方はいますか?
実際に、コロナ禍のタイミングでも転職・上京を成功させている方はいらっしゃいます。
すでに離職が決まっていた方が多いですが、現職を続けながら転職活動をした方もいます。
選考ハードルが高くなっていることや、企業側の採用も慎重になっている影響もあり、コロナ前より選考を受ける企業数が増えたり、転職活動期間が長くなっている傾向はあります。
コロナ禍の面接対策はどう準備すればいいですか?
この記事で一番伝えたかったポイントでもありますが、コロナ禍の転職活動では自己理解や仕事理解などの事前準備が成否を分けます。
前述した通り、ライバルの数が増えているため「あなたを採る理由」を明確に作る必要があります。
極端な例ですが、同年齢で同じような経験をしている方と同じ土俵で戦う際に何か武器がないと勝ち目はありません。
事前準備がおろそかになっている状態では、到底内定を獲得することはできず、
例えば、WEBマーケティングを希望しているのに、Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いを理解できていない。
SaaS業界でのインサイドセールスを希望しているのに、Salesforceを知らない。
プログラマーになりたいけど、Rubyを知らないなどは少々厳しい言葉ですが、論外だと思った方がいいです。
自己理解と企業理解(業界理解)を入念にし、自分自身はどうありたくて、そのために何が必要なのか?を整理して語れる状態になっているかが重要です。
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まとめ
コロナ禍の厳しい状況でも上京や転職活動を成功させている方はいます。
そんな方の共通ポイントは、下記の要素を兼ね備えていると思っています。
- 自己理解と企業理解(仕事理解)を深めて、事前準備を徹底している
- 環境要因に振り回されず成果を残す覚悟ができている
- その業界や企業で働きたい理由を自分の言葉で語れる
このような状況だからこそ、なんとなくで受けるのではなく、入念に準備した上で転職活動や面接に挑むことをおすすめしています。
弊社でも、コロナ前からリモートにこだわって転職支援を行ってきましたので、転職を検討している方は気軽にご相談いただければと思います。
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