「地銀から転職したいけど、実際どんなところに転職していますか?」
と相談を受けることが多いため、この記事でまとめます。
20代の転職を支援する株式会社Carionsの代表取締役。リクルートグループ出身。年間300名以上の転職・上京を支援しています。。上京支援のプロとして、マツコDXさんが出演する東京MX テレビ「5時に夢中!」に出演。”友達を紹介したくなるキャリアコンサルタント”をテーマに闇雲な求人紹介ではなく、ヒアリングを重視した転職支援を実施しています。
こんにちは、上京を支援するリモート転職を運営する(株)Carions代表の山下です。
安定しているという理由で、新卒の学生から人気がある地方銀行ですが、近年ではAIの進化や地銀の再編により、将来性が不安という声を耳にします。
弊社でも地方銀行や証券会社、生命保険などの金融機関からの転職相談を受ける機会は非常に多く、今年だけでもSaaSなどのIT領域の企業への転職を支援しています。
そこで、今回は「地方銀行からの転職先と転職先の選び方」について、ご紹介していきます。
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Contents
\地方銀行から転職する方に人気な転職エージェントTOP3/
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地方銀行からの転職理由BEST3とは?
まず、地方銀行から転職を検討する際に、よくある3つの理由について説明します。
2、ノルマが厳しすぎる
3、古い企業体質に嫌気がさしてしまう
①将来のキャリアが不安になる
1つ目は、将来のキャリアが不安になるという理由です。
新卒では、「安定しているから」という理由で地方銀行を選ぶ方が多いですが、地方銀行を取り巻く市場は決して伸びているとは言えません。
実際に金融庁のHPをみても、平成28年度の決算で過半数が本業利益で赤字というデータがあります。(出典 https://www.fsa.go.jp/common/ronten/index_2.html)
終身雇用が崩壊しつつある現代において、「地方銀行で働くことで得られるスキルってなんだろう?」と将来を不安視する方が少なくない印象を受けます。
②ノルマが厳しすぎる
2つ目は、ノルマが厳しすぎるという理由です。
地方銀行の営業の方と話していると、売る商品が細かく決められて、それぞれの商品に対してノルマを課されることに不満を持っている方が割と多くいます。
よく耳にする話では、銀行として注力したい商品が決まっているので、本当に顧客が求めているものではない商品を営業することを求められることもあるようです。
だからこそ、「これって本当にお客様のためになっているのだろうか?」という悩みが生じます。
特に、少しずつ業務に慣れ始めた2年目〜5年目で違和感を感じる方が多く、ノルマをただ追いかけるのではなく、「もっと本質的にお客様の役に立てるような営業がしたい」と話す方とよく出会います。
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③古い企業体質に嫌気がさしてしまう
3つ目は、古い企業体質に嫌気がさしてしまうという理由です。
地方銀行は、転居を伴う転勤もほとんどなく、給与や福利厚生、休暇などの待遇面では優れていると言えます。
しかし、年功序列の風土は未だに強く、社内政治が重要だったり、飲み会や休日のイベントへの参加が必須なケースもあります。
「ガチガチに縛られた環境で働きたくない、」と感じる方は多く、特に東京のITベンチャー企業で働く友人が、私服でフレックス制で働いている話などを聞くと、余計にその思いは増してしまうようです。
転職のタイミングの見極め方
地方銀行の方の転職のタイミングですが、入社3年目前後で転職を検討される方が、多いです。
「とりあえず3年」と入行される方が多いことが、理由のようです。
地方銀行員は、真面目にコツコツと取り組める方が多く、転職市場では評価される傾向にあります。
実際に、お付き合いのある人事の方からもピンポイントで、「地方銀行出身の若手いないですか?」と連絡が入ったりします。
そのため、入社5年目頃までであれば、未経験の職種でもポテンシャル採用で転職できるチャンスはあります。
しかし、年次が上になればなるほど、転職に難航している傾向はあります。
年次が上がると年収と経験がアンバランスになり、転職することで給与が大幅に下がる可能性が高いのも事実です。
また、”とりあえず3年”と自分の気持ちを押し殺して働いているうちに心がすり減ってしまう可能性もあるので、早めに動く方がいいと思っています。
早めに動かないとやばい?と思っている方はこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
地方銀行員の転職先について
地方銀行の方が、実際にどんな転職先を選んでいるのでしょうか。
実は結構バラバラなので、一概には転職先を言えませんが、
総合職と一般職に分けて、説明していきます。
地方銀行の総合職の転職先について
- IT系企業の営業・企画
- 人材系企業の営業・企画
- 金融系の営業
- 外資系金融
- 経理
- コンサルティング業界
地方銀行の総合職の方の転職先は、非常に多岐に渡ります。
同じ金融系の業界に進む方は少なく、異業種や異職種へのキャリアチェンジがほとんどです。
リモート転職での直近の支援では、IT/WEB業界に転職を成功させる方が非常に多く、新しくて伸びている業界に興味を持つ方が大半を占めている印象を受けています。
▶︎【インサイドセールスとは?】特徴や転職する上でのポイントを解説します
▶︎【カスタマーサクセス(CS)とは?】特徴や人気の理由と求められるスキルについて
金融業界が好きな方は、外資系金融機関への転職に挑戦したり、M&A業界、コンサルティング業界に挑戦したりもします。
先ほども申し上げましたが、総合職の方は企業から高い評価を受ける傾向があります。
若いうちから厳しいルールやノルマの中で鍛え抜かれている方が多いですし、高い評価を受ける理由は納得です。
仕事に対して真面目に取り組む姿勢や、落ち着きがある方が多く、実際に入社後も活躍している傾向にあります。
一般職の転職先について
- 一般事務
- 営業事務
- 法人営業
- 総合職
- 経理アシスタント
- 受付
- 秘書
- 人事
銀行の一般職の経験者は、煩雑な事務処理を要求されるため、重宝されやすいです。
しかし、銀行の事務職の方は、一般事務で転職をする方より、事務職以外の職種にチャレンジする方の方が多いです。
銀行での業務の中で対人コミュニケーションを身につけているため、法人営業などの仕事にキャリアチェンジも可能です。
社内での調整力や、業務の正確さなどを転職先で生かしているケースが多いです。
地方銀行の方におすすめの転職エージェントついて
今すぐに転職をすると決めている方でなくても、転職エージェントに一度相談しておくことは非常におすすめです。
転職エージェントからどんな求人の提案があるのか、自分自身の市場価値はどれほどなのかを認識できるきっかけになるからです。
私は、普段転職エージェントとして動いていますが、地方銀行の方と比較的相性が良さそうな転職エージェントをまとめておきます。
1、ハイクラス向けのビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラスの方向けのサービスですので、地方銀行で総合職として勤務されている方は登録しておくべきです。
履歴書、職務経歴書の情報をみて、ヘッドハンターからスカウトが飛んできます。
企業は国内外の優良・成長企業が多く、会員制ならではの普段あまり見かけない非公開求人やポジションも多数あることや
きちんと、プロフィールをみた上でスカウトを受けられるので、地方銀行の経験と今後の希望を考慮した提案をもらえるはずです。
2、幅広く探すならリクルートエージェント
リクルートエージェントは、圧倒的な営業力で企業との関係性を構築しているため、求人数がとても豊富です。
人材業界最大手なため、中小エージェントが保有していない超大手企業の求人や採用数が少ない人気企業の求人など、幅広く求人を薦めてもらうことができます。
そのため、こちらは総合職の方も一般職の方も登録必須です。
ただし、提案される求人はあなたの条件に合わせてシステム的にマッチングをしているため、ピンポイントでマッチしていない求人が混ざっている場合もあるかもしれません。
しかし、そんな求人との出会いが意外と自分自身の転職への考え方を変えてしまうケースもあるので、登録必須かと思います。こちらは、ビズリーチと並行して使う方が多いです。
3、WEB系にキャリアチェンジならシンアド転職エージェント
シンアドエージェントは営業職からマーケや企画にキャリアチェンジしたい方が登録する転職エージェントです。
広告・PR・デジタル業界に強みを持っており、地方銀行の営業を経験した方が広告・PRデジタル業界に未経験で挑戦することも割とあります。
ちなみに先日、こちらのサービスを利用した方から「担当者が”いい意味で商売っ気がなかった”」という声を聞きました。
Skype面談も対応しているので、キャリアチェンジする方にはおすすめです。
>>https://syn-ad.com/career/marketer/
4、上京に特化して支援を受けるならリモート転職
リモート転職は、上京に特化して転職支援を行なっています。
サービス開始当初から、地方の金融機関の方からのご相談が多いこともあり、よりリアルなお話ができます。
また、地方銀行の方ならではの「休みが取りづらい」などの悩みに最大限に配慮して、面接の設定を行なっています。
上京に特化しているからこそ、引っ越しや住まいの支援や日帰りの面接の手配など、地方の方の不安に配慮した支援ができます。
求人は、大手人材系企業や、急成長中のIT・WEBベンチャー業界など、業界問わずご紹介が可能です。
職種も、マーケティング・企画・営業・人事・広報・ITエンジニアなどに幅広くご紹介が可能で、複数の転職エージェントと提携しているため、自社求人だけでなく客観的な支援をすることが可能です。
まとめ
2020年に入って、ますます地方銀行員の転職が活発になっていることを感じます。
きっとこれからも、時代の変化に応じて不安も大きくなることだと思います。
必要以上に焦りを募らせるつもりはありませんが、モヤモヤしたまま年数が過ぎて行くと
年収と経験がアンバランスになり、転職のチャンスを逃す可能性もあります。
少しでも転職を考えている方であれば、一度ご相談いただければと思います。